Episode 2Trivia Only
第2話 結界師は夢見がちな少女と友人になる
各話末尾のうんちく部分だけを、ブログ記事のように読みやすく整えたページです。
◆魔族との対立について
この世界では単に魔族が悪いからと言う理由で人類と魔族が争っているわけではありません。人類と魔族の間には異なる「生命と能力の源」を持つゆえの構造的対立があります。第1話のうんちくにて説明した通り、魔に属する者は「魔力」を源としており、人類は「法力」を源としています。この様な構造的対立があることを冒険者ギルドのトップは理解しているため、倫理観や正義感による対立を煽ることは人類に不利益をもたらすと考えています。なぜなら、その様な思想の行き着く先は「生命と能力の源」を賭けた殲滅戦しかないからです。また、冒険者ギルドはある意味、『魔』に属する者たちから収益を上げている団体です。彼らにとっては安定的収益のために秩序立った狩場環境が必要なのです。ですから、その秩序を壊す動きには消極的にならざるを得ません。ヴァン支部長はこれらの思惑が上層部にあることを理解した上で、殲滅戦への可能性を新人冒険者たちに伏せ、単に魔王がいることで『魔』に属する者たちが無秩序にならずに済んでいると言う言い方をしました。一方、キャサリンは異なる立場を持つ人間です。これは小説の続きを読み進めることで、明らかにされますが、彼女には彼女の立場上の理由から積極性を現しています。