Episode 56Trivia Only

第56話 結界師は産業革命を起こす

各話末尾のうんちく部分だけを、ブログ記事のように読みやすく整えたページです。

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お前のような不遇職がいるか!~リアリストが出す答えはいつもアンリアル カバー画像

◆この世界の恋愛観について

この世界は第一話のうんちくで説明したように個人を犠牲にしてでも組織を守らなければならないくらいに厳しい世界です。このような世界において公共奴隷制度は最終セーフティネットとなっていますが、その手前の段階で、地域コミュニティおよび家族という最小コミュニティが個人を保護する役目を担っています。ナナたち孤児にとって孤児院は成人までの期間限定のコミュニティであり、成人後は既存のコミュニティに溶け込み、ギルドに所属して生活し、納税の義務を果たさなければなりません。このような状況の中、孤児にとっての恋愛とは、結婚という手段によって家族というコミュニティに参加できる唯一の道であり、真剣に取り組むべき課題です。ナナはシドとミオの関係性をよく把握していますが、シドに自分をアピールしています。これは彼女がシドをミオから取ってしまうことを狙っているのではなく、シドの器量を推し量り、この人は二番目の妻を迎えることができる人間だと評価していると言うことです。
ミオについては、孤児やシドのように両親、または片親がいない家庭が多い貧民街の学校において、両親がおりかつ戦闘力においてシドについていくだけの実力を持つ彼女は、孤児たちにとって羨望の的となる存在でした。そして、ミオはシドの従姉妹と言う絶妙なポジションにあって、恋愛においては余裕を持って「楽しむ」ことのできる強者の立場にいました。ナナがミオをからかうのは、ある意味、このようなミオの立場を羨んでのことでした。

◆エルノートが指輪を探せなかった理由について

エルノートの精霊眼で指輪が見つからなかったのは、スライムが生み出す魔素による妨害があったからです。

◆ミスリルの常温加工について

ミスリルを常温加工した際、実はシドはとても危ないことをしていました。ミスリルの金属粒子が常温で流動性を帯びるまで法力を込めるのは、マテリアルブレイク寸前の所まで法力を込めることであり、一歩間違えると爆発を起こして工房は第一日目で営業許可を取り消されるところでした。この小説において作者は主人公には可能な限り生まれながらのチート能力を与えないよう気をつけておりましたが、この天性の法力操作の感の良さだけは明らかに主人公が持つチート能力だと思います。よい子のみんなはシドの真似はしてはいけません。